Hammerhead New Karoo (Karoo3) レビュー

こんにちは。

Hammerhead Karoo2というサイコンの夢を何回か見てきたのですが、新Karooが発売になり、日本でも正式に使えるようになりました。とはいえ新しいSRAMのREDグループセットに付属するものが日本のファーストロット(75台?)になりそうですから、それほど沢山のユーザーが得られるわけではないと思います。逆に言えば、SRAM RED買うくらいの人はみんなGarmin持ってると思いますので、待ってればオークションやらメルカリやらに流れてくるでしょう。比較対象のGarminはEdge 840です。新しく出た1050は買って(買えて)ません。

というわけでアメリカにいた知人経由で個人輸入しました。技適も通っているので夢を見なくてよさそうですが、Karoo2の部分は夢の内容ですのであしからず。

Karoo2 / New Karoo比較

外見は見た感じほとんど変わりません。液晶もちょっと大きくなっている、という噂があったのですがほとんど変わらずです。ちょっとだけ薄くなったと思います。ちょっと軽いです。

画面は前がマットだったのですがグロスになりました。見た感じまあきれいになりました。

電源スイッチが独立して本体の下側になりました。ただ、このスイッチがいまいち感触がよくなく、私の個体だけかもしれませんが押しっぱなしになったりうまく押せなかったりします。Hammerheadの掲示板でも同じ症状が出ている投稿が複数あり、以前のUSB-Cコネクタのフタのように対策品が出るかもしれないです。最初のロングライドがいきなりウェットだったからかもしれない。

Karoo mounting systemではなくGarmin互換のマウントアダプタをつけていますが、New Karooになってぐらぐらせずにマウントできるようになりました。サイズの微調整が行われたようです。

サイドのスイッチは簡素化されて普通のボタンスイッチっぽくなりました。感触はよくなりましたが、水には弱くなっているかもしれません。

起動にはKaroo2ほどではないですがAndroidで動いていることもありやや時間がかかります。Karoo2を買ったばかりのときは起動も早くかなりサクサク動いていた印象があるのですが、今はロードの待ち時間はやや長いです。Garmin Edgeもデフォルトがスリープなのですぐ立ち上がりますが、ゼロからの起動だとそれなりに時間はかかりそうです。一方、動き出してからのストレスは以前より洗練され、さらにサクサク動く感じになりました。ここはGarminより圧倒的にレスポンスはいいです。Bluetoothでスマホと接続するので、ライドの記録をアップロードするのにわざわざ無線LANに接続しなくてもよくなりこれは地味に便利です。

サイクルコンピュータとしての性能は問題ありません。液晶が細かく美しく、最近のスマホと同様の感覚で使用することができます。

「アジアの会社の電動グループセットを使用しているみんなのための」Ki2というアドオンアプリはまだ未対応です。この点ではNew KarooよりKaroo2を持って出かけたい気持ちにつねになってしまいます。以前はDi2のバッテリー残量とかすぐにわかったのに、現時点ではわからないですから。これを始めとして、HammerheadがSRAMに買収されてから、コミュニティの意見が通りにくくなった、という批判がかなりあります。New KarooのAPIも公開されておらず、Ki2作者やユーザー、リアルタイム血糖測定モニターなどを実装したい人などからは非難轟々です。

Ki2を除いては、個人的には新しい機能を使ってないので、Karoo2を気にせず使ってもいいかなと。新しい機能ってどこだあ?

カタログスペック上の変化

もともとはAndroid8, 32GB storage, 32bitで動いていたのですがAndroid 12, 64GB storage, 64bitでの動作になりました。

Dashboard

Garmin connectと同じようにHammerhead Dashboardというのがあります。

こんな感じで取り込んだ内容が表示されます。Stravaで見るからあんまり使うことはないのですが、あればあるに越したことはない。

日本語化

Karoo2も数ヶ月前から日本語が選べるようになりました。New Karooは当然最初から日本語が選べます。

が、これの日本語訳がかなり機械翻訳丸出しで、ちょっと悲しくなるようなできです。とはいえGarmin Edgeの日本語化もなかなかアレなので、これが自転車業界標準なのかもしれません。

ごめんペダルの円滑性とかトルク効果とか何言ってるのかわかんない・・・ いやわかるけどさ
入るってどこに入るの?

あまりにひどいのでHammerheadの中の人と相談しています。自分は英語モードで生きていきたいです。

お勧めする?

Garmin Edge840と比較しての意見です。

GarminのVO2 maxやペダリングダイナミクス機能に相当するものはついていません。Climb Proに相当するClimberという機能はあります。休息時間とか教えてくれませんが、TrainingPeaksとかとのコラボは上手なようです(使っていないので不明)。

StravaセグメントについてはKarooの方がたのしく追いかけっこできます。全体的な画面の見た目に関してはKarooの方が気に入っていますが、最近なんとなくカッコ良さがいい加減(とくに翻訳環境)になってきた印象があります。とくに表示にスケーラブルフォントをAndroidオリジナルのままで使っているので、日本語化したときや桁あふれのときなどの処理が甘い気がします。これはAndroid 14で改善された機能ですのでなんとも言えないかもしれません。ただし、Garminの液晶表示はそうとうイケていないですから、これもかなり高いレベルでの文句といっていいでしょう。

地図は圧倒的にKarooのが見やすいです。ナビの機能もしっかりしています。Garminを英語モードにして日本語の地図を表示させると、県道がUS-xxとかここアメリカかよ、っていう表示になりますし、日本語フォントがものすごく見にくいです。地図の色合いも、GarminはPC-8801かよという気持ちになってしまいます。おきなわでは地図を常に表示させておいて、次のコーナーの曲がり具合を見てスピードを調整する、ということをやっていました。

ConnectIQに相当するものがAPI公開で、数は少ないながら良質なアドオン的アプリがありましたが、今の時点では待ちです。Di2ユーザーは気をつけてください。SRAM AXSの人はふつーに使えると思います。

電池の持ちはGarminの方が圧倒的によさそうです。とはいえ電池がへばってきたKaroo2で沖縄100kmを完走する夢を見たので自分の使い方では大丈夫でしょう。

まとめ

サイコンとしての基本機能は相変わらず充実していますが、前のKaroo2と比較してこれは! というところがありません(今後使用を続けていく中で見つかるかもしれません)。もしKaroo2のソフトウェアロードの時間が気にならないとかであれば、改めてNew Karooを購入する必要はないのではないか、と正直なところ思いました。国内でKaroo2を使用している夢を見ている人はあまりいないと思いますが、New Karooにアップデートするメリットは現時点では感じません。もう少しハードウェア面での進歩が欲しかったです。具体的には薄く・軽く・小さくといったところです。Karoo2からNew Karooが発売される長い間に中華サイコンはカラーになり薄くなり、機能もかなり充実してきました。今日日このベゼルの幅は許容されにくいのではないかと思います。

Garminはブランドとエコシステムで生きていくのだと思いますが、Karooにはブランド力もあまりないですし、Karoo4は果たして発売されるのか、はなはだ疑問に思えてしまいました。

でも、サイクルコンピュータとしての基本性能はしっかりしており、開発はまだまだコミュニティの意見も聞いてくれているようです。自分がポストした日本語訳があまり充実していない点も開発部門に連絡する、という返事をいただきました。画面と地図のきれいなかっこいい(ここ大事)サイコンがほしくて、人とは違ったものがいいという人にはお勧めです。シマノ派の人で、今それなりのサイコンをおもちの人は、Ki2のサポートまで待ってもいいと思います。

最近Garminをつけて走っていますが、サイコン1台持ってライドするとしたらKarooのが好きです。個人的な意見として。

ツールドおきなわ完走法(自己流)

こんにちは。

ツールドおきなわ100kmに2022,2023年と参加しています。2024年も参加予定です。自分のタイムをみてみると、2022年が3:53:25(ビリから13位)、2023年が3:49:48(ビリから21位)、という感じで完走者ではほとんど最後を走っている計算になります。

ちまたには速い人のレースレポートなどがたくさんありますが、先日ショップ練に行ったら「有料noteで公開すればそういう(遅い)方が読者としては面白いんじゃないか」と言われたので、無料で公開します。もし役に立った人がいたらmag-onゼリーかなにかおごってください。喜びます。

なおStravaのセグメントデータをみながら書いているのでなんとなくこのへんのことを言ってるのかなとか思ってもらえれば。

ご意見ご感想ください。

おきなわ2022 100km

目標

  • 4時間切り
  • 完走

機材

  • Specialized S-WORKS Tarmac SL6 2019(無駄に豪勢だが中古を譲ってもらったもの、6.8Kgくらい)
  • かんぱにょーろ Bora Ultra 50 CL
  • Michelin Power CUP 25C CL, 6bar/6bar(あまり考えてない), 軽量ブチル
  • Hammerhead Karoo2をつけている夢
  • Fumpa
  • ワンピースタイプのウェア
  • GoPro

スペック

  • 40代後半、体重65Kgくらい
  • FTP 216W (PWR 3.3)。FTPはストラバのパワーカーブの20分値から算出したもの
  • 2022年富士ヒルブロンズ

作戦

  • 大雨で道路が影響を受けコースが変更になり、関門が一つ繰り上がり最終が80km地点の安部(あぶ)関門になった。じゃあ80km全力で行ってあとはゆるぽたで流す
  • 最初の登りを10分間必死でついて行ってそのあとの平坦を先頭集団に入れたら入る。
  • コースマップをサイコンにいれておけばカーブのきつさとかわかるんじゃないか
  • サイコンにアプリのメッセージが届くのでお願いしてレース中にリアルタイムに応援してもらおう
  • 補給はコロナ対策でペットボトルを渡される。おっかないので補給ではちゃんと停車する

補給・準備

  • 前日はさくら食堂でやさいそば
  • 夜中とかに起きておにぎりなど食す
  • 2ボトル。ボトル1本をマルトデキストリン4杯(300Kcal?)+スポーツドリンク、もう1本は水
  • wiggle カフェインゼリー1個 90Kcal 背中に入れとくと液状化する
  • 明治ピットインエナジージェル1個 170Kcal まずい
  • Mag-On グレープフルーツ味 120Kcal うまい
  • スタート前にやたら待つのでバナナ1本+100%アップルジュース250mL
  • 水ボトル1回おかわり
  • アクエリアス1回おかわり
  • 合計で水分摂取2500mL程度

土曜日の昼前に那覇空港着。レンタカーを借りて名護に向かう。途中でGordiesというところでハンバーガー。

名護での登録が15時までになっておりひやひやする。ETCカードを忘れる。

前日に自転車を預ける。箱入れたほうがいいですよ、というアドバイスをいただいたので箱に入れて運んでもらうことにした。

ホテルチェックイン。夜寝れないのでちゃんとビールを飲んで早寝する。

翌日は朝5時にチャリ友のさらに友人が車で迎えに来てくれて、集合場所に向かう。初めてなのでとにかく緊張した。同行のチャリ友(というにはおこがましいのですが)はベテランなのでお友達がいっぱいいるよう。

スタート地点の奥やんばるの里はトイレがとくに混んでいる。商店のトイレは(大)が1個しかないので、仮設トイレの方が回転がよさそう。でも仮設トイレは紙がなくなっており詰みそうな人がいっぱいいたので、係の人にちゃんと声をかけよう。

とにかくスタート。最初は必死で3分間は293W、5分間は276W、10分間は241W踏んでいる。ただしそこから順調に遅れ、結局奥の登りは11:59(233W)かけて登りきった。相当数の人に抜かれてしまったため、もう最後尾なのではないかと思いヨナまでの平坦区間は後ろも向かずにひたすら回しまくった・・・ところ、自分を先頭にして20人くらいのグルペットが形成されていてちょっと安心、というか引かされまくっていたことに気付く。そこからは先頭交代などしつつ普久川ダムの登りの入口まで。そのころからかなり雨が降り出したため、カーボンリムブレーキ恐怖症が出現して、登りにさしかかる90度のカーブはものすごく減速かつ大回りになった。

登りは自力でやれることをやってタイムは27:57(183W)。この年は普久川ダム頂上での補給は100kmは対象になっていなかったが事前情報で「みんなもらってますよ」とのことでちゃんと水とアクエリアスをもらう。

そのあとウェットの下り。とにかく怖くってママチャリのペースで下る。普久川下りのタイムは6:06。横から恐ろしい勢いで下っていく人をみて「いのちをだいじに」とか思いつつなんとかこなす。

そこから先は同じような速さの人と抜きつ抜かれつ、という感じで最後まで行った。ときおり届くメッセージを見てすごく気分が和んで脚が回るようになった。

各登りのセグメントのタイム、速度、パワーはこんな感じ。

segmenttimespeedpower
TdO奥の登り11:5920.3km/h233W
TdO普久川ダムの登り27:5715.6km/h183W
学校坂23:3918.4km/h176W
TdO慶佐次の登り9:4319.6km/h164W
331 Twin Peaks16:0214.7km/h157W
TdO安部(カヌチャ)の登り4:1418.0km/h134W
県道18号線名護方面19:2313.6km/h140W

安部関門では関門クリアで感激してその場で叫ぶ人、自転車を降りてコカコーラを買っている人、トイレに行く人などがいた。90kmを超えたところで脚が攣り、まったく回せなくなったがなんとかだましだまし走り、ぎりぎりでゴール。過重平均パワー173W

考察と反省

  • 最初の登りで脚をつかってしまったかもしれない。パワーカーブがここで大幅に更新されていた。
  • 後半明らかにたれている。奥とその後の平坦で脚使いすぎか補給が足りないか
  • ウェットの下りが遅すぎるので何か対策が必要
  • 100kmでは奥の登りと普久川の登りが勝負どころであとは普段の練習的に走ればなんとかなると思った
  • 脚攣り対策は必要かも
  • サイコンの地図はとても有用
  • 応援してくれたみんなありがとう
  • GoProはあんまり意味なさそうなんでやめる

おきなわ2023 100km

目標

  • 昨年より速く、上位(ビリからの順位)
  • あいかわらず完走

機材

  • SCOTT FOIL supersonic Edition 2021 (7.45kgくらい)
  • ZIPP 303 Firecrest改
  • F/ Pirelli P-Zero Race TLR SL 26C, R/ Michelin Power CUP TLR 28C, 3.5bar/3.6bar
  • Hammerhead Karoo2をつけている夢
  • Fumpa
  • ワンピースタイプのウェア
  • おまもり

スペック

  • 40代後半、体重67Kgくらい
  • FTP 207W (PWR 3.08)
  • 2023年富士ヒル青リング(・・・・)

作戦

  • 最終関門ができたけれども90km地点。じゃあ90km全力で行ってあとはゆるぽたで流す
  • 最初の登りを10分間必死でついて行くのは不可能そうだけどなるべくがんばる。そのあとの平坦を集団走行で。周りをみてなるべく引かない
  • コースマップをサイコンに
  • サイコン応援団は継続
  • ディスクロードになったので下りはちょっと速くなるのではないか
  • 太ったので登りはやばいな、完走もやばいかも
  • 最初の補給まではワンボトル+高カロリーにして装備を軽量化
  • 脚攣り対策として芍薬甘草湯を装備

補給・準備

  • 前日さくら食堂のふーやーチャンプル定食+パイ1個
  • 夜中に起きたのでバナナ1本
  • 寝れないのでレスタミンを飲んだ
  • 朝バナナ+無印のバウム600Kcal分+おにぎり2個、Mag-On粉1つ
  • スタート前に100Kcalゼリー2つ+バナナ2本
  • ボトル1本 500mLアクエリアス+マルトデキストリンスプーン2杯分(150Kcal?)で開始
  • Wiggleゼリー 3つ分(270Kcal, Salomonのフラスクが良かったがもっと小さいサイズのがよい)
  • Mag-Onゼリー1個(120Kcal) グレープフルーツ味
  • 途中補給ボトル500mL水1本、500mLアクエリアス合計2本

土曜日の昼に那覇空港到着。トヨタレンタカーはいつも混んでいるので別の会社を利用。ETCカードをまた忘れた。名護に到着したときは信じられないくらいの大雨。

あまり悪天候ならDNSにしようか、でもここまできたのにもったいないなと貧乏症を発揮しながら悩む。とはいえ昨年と同じ人と一緒にいくことにしており、今年はタクシーを用意したのでスタート地点までは行かねばならぬ。

スタート地点、どうしようもないくらいの雨で、みんな雨宿り。今年はディスクブレーキ車なのでなんとかいけるのではないか、と自分を奮い立たせつつもひどい雨に閉口する。同行者にイナーメのホットバームをもらい塗りたくるがとても良かったのであとで買った。

スタート時間もあまりはっきり決まっておらず、「え、始まるの?」という感じで自転車に飛び乗りスタートした。おまもりをもらったので装備。

奥の登りは13:51(219W)でとても遅くって、普久川の登りは28:15(194W)で去年よりちょっと遅い。奥で明らかに去年より踏めなかったが、普久川で踏めていることを考えると結果としてすこし脚が残せたのかもしれない。

最初の補給までワンボトル作戦として、ちょうど飲み終わったところで補給になった。生まれて初めてボトル投げ捨てをやってちょっと感動。さようならWiggleボトル。

普久川下りは5:05で去年より1分縮めている。平坦区間は別のチャリ友のチームの人に声をかけてもらったりしてみんなで回せたと思う。サイコンは大雨で操作がほとんど出来ず、何をみてるのかさっぱりな感じになった。そういえば途中でサイコンマウントがこんにちわしてしまっている200kmの人を見たな。

学校坂(9:31, 206W)以降、アップダウンの領域は昨年より登りは数秒遅く下りは数十秒速い、というペース構成で進めることができた。途中から天候も回復し、楽しみながら乗れたと思う。途中でライダーズハイのような感じになって生きとし生けるものよありがとう的な感じになった。ずっと一人旅になってしまい、うまくローテーションを回せなかったのはもったいなかった。

脚攣り防止用に芍薬甘草湯を忍ばせていたが、結局走りながら封を切って粉薬を内服するのは難しく、2.5g x2の重しになるだけだった。なんとかしたい。90km地点付近の全く同じ場所で脚攣りが起こったので、これはもうロングをやって慣れるしかないな、という感じだった。

2年間のデータを並べてみると、2022年は最初がんばりすぎて後半がややたれぎみ、2023は非力になっているもののそれが幸いして脚を使い切ることなくゴールできたと思う。

ZIPP 303FCは28C以上のタイヤ指定のところを26Cで走っておりほんとうはあまりよくないんだと思う(なお最近30C以上のタイヤ指定になりましたがしょうがないので28Cで走り続けます)。

過重平均パワー179W。

各登りのセグメントのタイム、速度、パワーはこんな感じ。昨年のも載せてみた。

segmenttimespeedpower
TdO奥の登り11:59→13:5120.3→17.6km/h233→219W
TdO普久川ダムの登り27:57→28:1515.6→15.4km/h183→194W
学校坂23:39→23:4418.4→18.4km/h176→189W
TdO慶佐次の登り9:43→9:5419.6→19.3km/h164→176W
331 Twin Peaks16:02→15:5814.7→14.8km/h157→173W
TdO安部(カヌチャ)の登り4:14→3:5118.0→19.8km/h134→158W
県道18号線名護方面19:23→17:3313.6→15.0km/h140→169W

考察と反省

  • PWR3倍でも完走はできるが登りが遅すぎ、痩せろ
  • レース前に食い過ぎかと思ったがこのくらいでもいいのかも
  • TLR低圧運用の勝利
  • ディスクブレーキの下りはへたくそには絶対的有利
  • 脚攣り対策は再考の必要
  • サイコンのrain guardをちゃんと機能させておくべき。でもサイコン見過ぎない方がいい気がする
  • きょどってないで周りに声をかけてローテを回そう
  • 応援してくれたみんなありがとう

おきなわ2024 100km

目標

  • レースをする

機材

  • SCOTT FOIL supersonic Edition 2021 (7.3kgくらい)
  • かんぱにょーろの高いやつ
  • Continental GP5000sTR
  • Hammerhead Karoo3
  • Fumpa
  • ワンピースタイプのウェア

スペック

  • 40代後半、体重64Kgくらいを予定
  • FTP 210Wを予定 (PWR 3.3)
  • 2024年富士ヒルDNS(膝を痛めてDNS)

作戦

  • 90km全力で行ってあとはゆるぽたで流す
  • 最初の登りを10分間なるべくついて行く
  • 引かない
  • コースマップをサイコンに
  • サイコン応援団
  • ホイールに重課金済み、タイヤは変えるかも
  • ダイエットと高強度練習
  • 最初の補給まではワンボトル+高カロリーにして装備を軽量化
  • フラスクに芍薬甘草湯も入れる

申し込みが始まりました。今年は100kmはスタートが早めみたいなので、関門までの制限時間には余裕があることになります。申し込んだ人、がんばりましょう。

充電器を自作してコイン型2次電池ML2032を試す

こんにちは。

StagesCyclingの左クランク型パワーメーターをオークションで購入しました。これがやたら電池の減りが早く、いろいろなところで問題になっているようです。新品のCR2032を入れても2日くらいしか持ちません。CR2032はそんなに高価ではないのですが、使い捨ての電池をしょっちゅう入れ替えるのは環境にも優しくない。

CR2032サイズの2次電池にはLIR2032, ML2032, VL2032等があります。そこらへんでザクザク売っているわけではないですが、Amazonやら中華通販やらで手に入れることはできるようです。公称電圧が3.7VのLIR2032が一番手に入りそうです。でもこれはCR2032の規格を超えるのでML2032というのを入手しました。自分が買ったときはヨドバシの通販で300円くらいでしたが、最近は900円くらいまで値段が上がっています。

ヨドバシで買ったMaxellのやつとaliexpressで買ったノーブランドのやつ。日本語が書いてあるがこんなの国内で見たことない

一番問題となるのは充電器で、入手性はLIR2032用のものが一番よいようです。LIR2032はリチウムイオン電池なのでそれ用の専用充電ICを使えるからだと思います。MCP73831とかTP4056とかが有名です。MCP73831は充電電流は20mAくらい、TP4056は150mAくらいより絞ることはデータシート上では難しそうです。TP4056はRPROGを600KΩにすれば計算式では2mAになりますが、まあ無理だろうな。

ML2032は本来は機器内蔵でトリクル充電をするためのものなのでしょう。充電推奨電流はまさかの2mAで、電池の定格は65mAhです。公称電圧3.0V、標準放電電流200microAとあります。1日半充電してようやく充電完了というのんびりとした電池であります。定電圧充電推奨かつトリクル充電はするな、とパナソニックのML2020のカタログにありましたので一応注意してください。マクセルのカタログには「優れた過充電特性、1年間充電した場合でも・・・」っていう記載もあるけれども。推奨充電電圧は3.0から3.3V、規定充電電流は2mA以下、2.0V以下の過放電禁止、とのことです。当ページのも定電流回路なので適切ではないかもしれません。

ネットを探していたところ充電回路をみつけました。

https://electronics.stackexchange.com/questions/638826/ml2032-battery-charger

トランジスタ2石による定電流回路です。ぎりぎりUSBの5Vが使えそうですが、電圧がギリなので少し高めの出力電圧があるやつを探さないといけません。電流は左のトランジスタのVBEの約0.6Vと330Ωのからなるだいたいで0.6/330=1.82mA程度ということになります。小型トランジスタだとVBEはもうちょっと高いので2mA前後になります。ML2032のプラス極には5.5VからLEDのVfの1.6V程度を引いた3.9Vくらいで先ほどのVBE分を合わせるとML2032には3.2V程度しかかかりません。絶妙な電圧配置だと思います。

つうわけで2回路分つくりました。部品配置とか何も考えてないので真ん中に部品が集中しています。追試したい人がいたらアレなので記載しますが、2N2222は小信号用の汎用トランジスタでいいと思います。いっぱい在庫のある2SC2021を使いましたが、おなじみの2SC1815とかも使えるでしょう。LEDも部品箱に入っていたものを使いました。電圧がいろいろシビアなので、電源電圧とトランジスタのVBE、LEDのVf、さらに330Ωの実測値はデジタルテスターで測定し、なるべくLEDやトランジスタでの電圧ドロップを節約する方が吉です。充電電流が2mAを超えないようにVBEを見て330Ωの実測値と計算してください(約0.6V/330Ω=約1.82mAが変化します)ってまあそこまで厳密にしなくていいんだろうけど。

これでパワーメーターの電池問題は解決です。CR2032に比べると電池の容量は1/4くらいなのでマメにバッテリー交換が必要ですが、使い捨てにならない分いいんじゃないかと思います。

定電流回路についてはぺるけさんのところに詳述されてます。USBを電源回路にすると電圧がギリなので、別の方式の定電流回路にしてもいいのかもしれません。

Hammerhead Karoo2のバージョンアップした夢を見た

こんにちは。長い夢を見ました。夢の話なのでまねしたりするときは自己責任でお願いします。

5月のことでした。日本のあるメーカーからの要請によりHammerhead Karoo2から電動シフトやシフターの追加ボタンに関する機能が取り除かれました。これはHammerheadが別のメーカーに買収されたことにより、日本のあるメーカーとはライバル関係になってしまったからのようです。

今まであった機能としては、今のシフト位置の表示、シフト回数の記録、シフター追加ボタンに機能を設定すること、などがあげられます。自分のロードバイクの変速システムは日本のあるメーカーのものなので、別のメーカーでどういう表示がされているのかはわかりませんでしたし、その機能がほしかったのでKaroo2自体のアップデートもしばらく行っておりませんでした。これまでにいろいろ機能が追加されたり、そもそも常にアップデートされ続ける、という他社にはない利点があるサイコンだから購入した夢を見たのですが。

さてKaroo2はAndroid 8で動いているスマートフォンのようなサイクルコンピュータです。Google Playには対応していませんが、アプリのサイドロードは公式に認められています。つまりどういうことかというと、apkファイルさえ用意できればアプリのインストール自体は自由自在にできるということです。海外のunofficial Karoo掲示板をみるとosmand+やらamazonのアプリストアやらWhatsappやらTelegramやらいろいろインストールしている人がいるようです。

今回みつけてきたのはki2というapkファイルです。リンクはgithubのところです。曰く

Ki2 is an app/addon/plugin for Hammerhead Karoo 2 devices. It is a companion app for electronic shifting groupsets produced by a Japanese company.

https://github.com/valterc/ki2

とのこと。頼もしい限りで自分の使い道にはぴったりだと思いました。

Karooにアプリをサイドロードする方法は以下のところに記載があります。見本ではzwift入れてますね。

https://www.dcrainmaker.com/2021/02/how-to-sideload-android-apps-on-your-hammerhead-karoo-1-karoo-2.html

真ん中へんに方法があります。

  1. USBケーブルについて、Karoo1ならmicroUSB、Karoo2ならUSB typeCのケーブルとか。
  2. Karooのdeveloperモードをオンにする
    1. Karooの電源をいれる
    2. Setting→About→Build Numberを「Developer mode」になったと表示がするまでタップ(確か7回だと思う)
    3. 一個戻ってDeveloper Optionsを開きUSB debuggingを有効化
  3. Windowsの場合、https://developer.android.com/studio/releases/platform-tools をwindowsコンピュータにインストール。インストールはzipファイルを展開するだけなのですが、DC rainmakerの人はAndroidフォルダというのをつくってそこに展開したそうな。
    Macの場合も同じところからダウンロードして展開して、adbというファイルにpathを通しなさいとのこと。
    1. 自分の場合はちょうどこの記事を読んでいたときに動かしていたubuntu linuxでやりました。apt install adb でインストールはさっくり終了です。
    2. Macでhomebrew使っている人も、brew install android-platform-tools でインストールはさくっと終わると思います。
  4. KarooをUSBケーブルでコンピュータに接続します。Select USB ConfigurationをMTPに変更します。
  5. コマンドラインにおり、adbにpathが通っている状態で、
    adb devices
    とやることでKarooがオーソライズされるので、あとは好きなアプリをインストールしほうだいです。
    adb install ほにゃらら.apk
    1. Ubuntuでやる場合、パーミッション関係のエラーが出るので、adbサーバをroot権限で動かす必要がありそう
      $ sudo adb start-server
      $ adb devices
      $ adb install ほにゃらら.apk
  6. successと表示されれば完成です。

面倒なのはadbをコンピュータにインストールするところで、それ以外は一瞬で終わります。自分はすでにadbがインストールされていたので簡単でした。私の解説もいい加減なので、「android adb アプリ インストール」あたりで検索するともっといい解説があるんじゃないかと思います。

というわけで早速ライドに行った夢を見たのですが、ちゃんとシフト自体も表示されていて非常に良好です。とはいうものの、気合いいれて走ってるときってこれ見ないんですよね。

シフト回数もサイコン自体に表示することは可能ですが、Hammerhead dashboardには載らないようです。この辺は妥協が必要かとも思います。そもそもシフト回数って必要かなあ。

ロードバイクを組み立てたという話

こんにちは。

入院してたと先のブログで書きましたが、その間にヤフオクでロードバイクのフレームを落札してしまいました。2年ほど前にロードバイクを初めてから、やっぱり一回は自分で組み立ててみたいな、と常々考えておりついうっかりして落札してしまったという次第です。

購入したのは15年くらい前の多分フラッグシップに属するフレーム。S-worksっていえば黙る子も泣くと思うそんな感じのやつです。

ロードバイクは軽量化・空気抵抗低減化・ディスクブレーキ化というような流れにあり、世界的なサプライチェーンの破綻ともともとの市場の小ささからどんどん毎年値上がりをしています。軽量化はクロムモリブデン鋼から鍛造アルミニウム、そしてカーボンファイバーへと素材が変化し、空気抵抗低減のためにフレームはどんどんエアロ化し、配線などがフレーム内装になっていき、ディスクブレーキをしっかり効かせるためには油圧式のシステムが必要になり、という感じになっています。これらに伴い、素人が手を出すのがだんだん難しくなっているのも現状です。ハンドル変えるだけで今や一大事です。

どちらかというとお金持ちの趣味的なところがあり、金に糸目をつけない、というような人が一定数いるのも事実です。レースなんか行くと、1台100万円クラスの自転車がわらわれいる・・・と思ったらここ数年の値上がりで1台150万円クラスの自転車が増えてきててもはや自動車より高いものがふつーに世の中にあふれている、っていう感じです。自転車メーカーもブティックみたいなお店をつくったりしていますが、お客さんが中年のおじさんばっかりだから多分行っても楽しくないと思います。

10月から弱虫ペダルのアニメの続きを放映するようですが、あの高校生たちが乗っている自転車も100万円クラスのやつが結構あったりするのです。

ネットの情報を漁るにつれ、どこまでが科学でどこからがオカルトかよくわからない、っていうのもミステリアスです。多分高級な部品は当然数も出ないでしょうし、ひょっとするとそこらへんで大量生産している部品の方が高度なエンジニアリングの産物である可能性も高いと思います。

というわけで棚ぼたで使うことはありますが個人的にはDura-Aceは買いません。チェーンは買ったけど。

買ったフレームはそういうわけで大昔なので、アルミ製・ワイヤー全部外装・リムブレーキという感じで六角レンチがあれば大体の組み立てはできてしまう、というかなりナイスなものなのでした。備忘録としてかかったお金を記載しておくことにします。

  • フレーム S-works \36000
  • ホイール 手持ちを流用 鉄げた〜Boraまで適宜
  • クランクセット 右側105、左側ultegra 50-34T
  • ボトムブラケット SM-BBR60 \1831
  • スプロケット 手持ちを流用 いちおう Micheの 11s 12-30Tというのを頼んだ (\7189)
  • ペダル 三ヶ島 US-L \8493
  • チェーン Dura-ace 別の自転車から流用
  • ブレーキ Sora BR-R3000 ただし BR-R8000注文中 (\9811)まだ届いてない
  • フロントディレイラー Ultegra FD-R8000 流用
  • フロントディレイラー固定具 SM-AD91 \1222
  • リアディレイラー Ultegra RD-R8000 流用
  • ハンドル Bontrager Elite RC-C 流用 サイズが合わないので変更予定
  • サドル Selle Italia boost SLR TDFモデル \9630
  • ステム Deda 90mm これもサイズが合わないので変更予定
  • シフター SENSAH TeamPro 11s \9800
  • ワイヤー LifeLine CRCで \823+599+199
  • ワイヤー Alligator アウター \400
  • バーテープ まだ

新たに買った工具はこんな感じ

  • Park tool ペダルレンチ \1664
  • ノグチ(BBツール [YC-307BB] \1200

毎日アマゾンからいろいろ届いている印象があったけどそんなことはなかった。届いていないものも合わせて多分10万円でお釣りがくると思う。変えないといけない部品があるからもうちょっとかかる気もしますが。あ、グリスはAZのリチウムグリスっていうやつを使っています。あとはシマノの白いワイヤー用グリス。

10万円ってロードバイクやってない人にはキ○ガイじみた価格だけどロードやってる人にしたらこれってえらい安上がりな気がする。いつも行ってる自転車屋さんに行ったら「15万で売れますよね」とのことでしたがあながち間違えでもない感じ。組んで重さ測ってみたら7.3kgでした。全然悪くない。思わずカーボンハンドルと軽量ペダルに交換したくなった。

以下どうでもいいと思うけどこだわりのポイント

  • 基本的には手持ち部品の流用。
  • クランクセットはパワーメーター取り付けた余り。だから左右でグレードが違う。
  • ボトムブラケットはDura-aceのやつだとベアリングが小さいので耐久性にかけると思いこれを選択。普通にNTNのベアリング使ってる安価なやつでいいと考えている。無負荷時の回転抵抗はシール剤によるもので、ペダル踏んづけたときにはあまり変わらないと判断
  • 最近みんなが12速で悲しいのでどうせ使わない11Tは捨てて12-30Tにしてみた
  • 面白そうなので取り外しできる三ヶ島のLOOK KEO互換ペダルに。外すときはすごーく外しやすい。
  • ブレーキだけはDura-aceでもいいかと思ったが踏みとどまりUltegra注文中
  • このハンドルはリーチが遠すぎてつらいので何かと交換予定 
  • サドルは安売りだったがえらい軽い。中華EC90とかにしようかと考えていたがそれより軽い。
  • DedaのステムってDedaハンドル専用だと聞いた。31.75mmらしい。なんだよそれ。
  • 面白そうなのでシフターは中華SENSAHを使用。面白いくらいスパスパ変速が決まる。耐久性は不明。
  • ワイヤーは前に買っておいたが、どうもシマノの指定部品があるようだ。
  • インナーワイヤーはSENSAHのシフターに付属のものを外して、50歩100歩と思われるがLifeLineブランドのに入れ替えた
  • ニッセンのケーブルの製造元が台湾Alligatorとのことで、足りなかったアウターワイヤーはこれにしてみた

もしあきたら安いホイールと安いサドルに変えてほんとうに15万円で売っちゃいそうな気がする。

エナメル上皮腫というのにかかって入院したよ

こんにちは。

今回は専門用語は多少はしょってわかりやすいように書いてみています。もしご質問などがあればコメントくだらい。メールアドレスなどを記載していただければ直接回答できるものはします(メールアドレスは公開されません)。

数ヶ月前に歯科の定期検診で下あごに空洞のようなものがあるのを指摘されました。

歯根嚢胞というものではないかということで、最初は根管治療をおこなったりしてもらったりしたのですが改善がみられない。というわけで大学病院に紹介してもらい、

CT→MRI→生検

という流れとなりました。私の仕事は医療系なのでアレなのですが、ざっくり説明しておくとCTでは骨吸収像と腫脹(腫れ)がみられていて内部は空洞っぽい感じ、ただしこの時点では質的な(○○病ですよっていう)診断はできないとのこと。

無理やりMRIを30分以上占領し(受診してます)画像を撮ってもらいましたがやはりあまり質的診断はできないようでした。しっかりとした診断には造影MRIを撮る必要があるようなのです。自分で画像をみたかぎり、DWI high signalだったから膿瘍とかだったらいいな、それだったら大きく切らなくていいのになとこのあたりでは思っていた。でも膿瘍だったら熱でるしそもそも虫歯もないし、まあしょうがないかなあ、とあきらめの境地でもあります。

やっぱり診断がつかないとのことで、外来で局所麻酔下で生検を行いました。病理の結果が出たのが2月1日。ちなみにこの病気は男性>女性で頻度が高く、普通は奥歯の下>上にできることが多いのですが、なぜか自分は別のところにできてしまいました。頻度的にはかなり珍しいようです。良性腫瘍(隣の組織に浸潤することがない)と言われていますが、再発することが多く、欧米などでは境界悪性にカテゴライズされており、しっかり切除をしないといけないようです。

ちなみに悪いところだけコロっととるというわけにはいかず、ある程度のマージンをとって大きめに切り取らないといけないわけでして、顎でマージンを取りまくると残念なことに顎が無くなってしまう、という恐ろしいことがおこります。アホみたいな記載ですがものすごく乱暴に書くとそういうことになります。マージンをどのくらいとるかとかは主治医の先生に聞きましょう。

生検の病理結果が出たからには入院して手術なわけです。

生検結果→入院→手術→手術診断→病理組織診断(確定診断)

大学病院の予定入院は、流れ作業のようにいろいろ進んでいきます。画像は一通り検査が終わっていたので、追加になったのは術前検査(採血と胸部のX線写真)。これは外来で終わり。

入院前に入院係の看護師さんとお話し。手術中は鼻からの挿管になるとのことで、一応鼻の穴の大きさとかをお伝えしたりなどしてみました。質問の内容はあらかた高齢者対象のようで、簡単な認知力テストみたいなのが含まれていました。さすがにまだそれはいらないと思いながらも、マニュアルでそうなっているならしょうがないようなあ、と「たまごやき」を後ろから読まされたり「今からいう3つの単語を覚えておいてください」を頑張って覚えたりしました。あと、「いざというときにどういうような対応にするとか、ってご家族とお話しされたりしていますか?」という非常に婉曲な質問をされました。

業界の人ならわかると思います。「あーDNARでいいです」

別に看護師さんや病院を悪くいうつもりはありません。だって誰にでも聞かれますもんね。病院の人はみなさん親切で好感が持てましたが、なんとなくマニュアルに沿って動いているな、って思うことがたくさんありました。そもそもこの年齢で不測の事態が起きたときに何もしないってことはあり得ないと思います。

麻酔科の問診の外来を受診するか、入院当日にするか、とのことで入院当日を希望。保険の関係で外来でできることは外来で済ませるのが昨今の流れです。

手術は入院翌日ということになりました。初めての入院でどきどきです。持ってきてほしいものをいろいろ言われましたが、究極的には何も持っていかなくてもなんとかなります。

  • バスタオル
  • 寝巻き(レンタルあり)
  • おむつ1〜2枚(まあ売店でも売ってるし、そもそも病棟にわんさかある)
  • ティッシュペーパー
  • 不織布マスク
  • 歯磨きとかお泊まりグッズ

口の中の手術で骨を削ることになるので、傷がどのくらいで塞がるかわからない、という主治医の先生のお話しで、長期入院を覚悟し家にあった一番でかいスーツケースを用意しました。用意した大量の暇つぶしグッズは

  • Macbook air
  • 無線LANルーター
  • 英語の教材
  • ロシア語(今やらんでいつやるか)の教材
  • マンガがいっぱい入ったタブレット

などなど。ノートパソコンを新規購入しました。アホですね。

おむつは1パッケージ購入しましたがだいぶ余ってます。

というわけで入院ですが、麻酔科の問診が朝イチにあり、鼻の穴の話をまたすることに。そのまま入院ですが、前の人がチェックアウトしていないらしく結構待たされました。入院後唾液で新型コロナウイルス感染症のPCR検査を行いました。入院するとすることはなくって、なんというか鍵のかからないホテルみたいな感じです。いろいろ考えて今回は術後しばらくまで個室を選択することにしました。

初日はなんだかんだでそのまま終わり、シャワーを浴びて普通に寝ました。前日9時以降は食事は禁止、OS-1を朝7時くらいまでに2本飲むように、とのことで、OS-1のんでも全部おしっこで出ちゃいそうだなあと思いながら、翌日もしっかり朝6時に起きました。少なくとも血管内脱水にはならないのでしょう。朝点滴をとってもらいました。

手術は他の科のあととのこと(オンコールという)で、いつ呼ばれるかわかりません。手術時間が決まったのは「あ、これからいきます」というタイミングでした。普通はこんなことはまずないと思いますので安心してください。

建て増しをくりかえした病院をいろいろさまよいながら手術室へ。いつも手術ってなかなか始まらないんだよなあ、とか思っていたらあれよあれよという間に手術台の上にのせられ、じゃない自分で乗っかり、マスク越しにフェイスマスクがつけられ、あれれと思っていたらおそらく麻酔導入で寝てしまいました。

目を覚ましたらもう病室に。舌で触ってみると歯が無くなっているのがわかりました。ちょっとがっかりしますがしょうがありません。あとはお○ん○んの管が入っていましたがしっかり見学する気にもならず、どうも痛み止めの麻薬が効いていてなんとなくくわんくわんな状態で、多分10時45分くらいに病棟を出て13時45分くらいに帰ってきたので実質2時間くらいの手術だったのではないかと思います。術後は鼻血が結構続いて苦労しました。 しばらくうとうとして歩けるようになったとのことで尿道カテーテルは抜いてもらいました。19時からのオンライン会議に出席したりして無謀なことをしたもんだ。

食事は当日から食べることができましたが、最初はお粥。全粥軟菜とのことですが、「かゆ、うま・・・」という感じです。普通のカロリー量にするとお粥の量は丼1杯になり、看護師さんがドン引きしておりました。点滴は抗生剤の投与があるためしばらく続いています。5日分だったかな。スルバシリンを1日2回。もっと回数あってもいい。

これも3日目くらいには普通食に切り替えてもらいましたが、エビフライやら果物やら、なんとはなしに食べれていたものを食べるのにすごく苦労しました。お年よりは硬いもん嫌いだよね、って言っていましたが、「硬いものが嫌いなんじゃなくて、硬いものが好きでも食べれないから仕方なく柔らかいものを食わされている」ということがわかりました。他人の気持ちになって考える、っていうことができていないことを実感。

2週間くらいの入院を覚悟するように、と言われていましたが、5泊6日の入院で勘弁してもらいさっさと帰ることにしました。最後の2日は隣の部屋から人工呼吸器と輸液ポンプのアラームがなっており、なんというか複雑な心境。

結局英語は1ヶ月分の教材と、ロシア語も1ヶ月分の教材をやり、あとはあんまり何もできませんでした。ウクライナ情勢ばっかり見ていた気がします。体が鈍るのがいやだったので1階の売店とかなり上にある病棟をわざわざ歩いて登ったりしてなどしましたが、やっぱりやることがないと寝てばっかりになります。お年寄りが夜間不穏になるのもわかる気がしました。

個室入院で、コロナウイルス感染症で面会がない状態だと、1日にほんとうに会話を数件しかすることがありません。SMSとかで友人が相手をしてくれたりして大変に助かりました。ネットの端から感謝の気持ちをお伝えしておきます。

いろいろ検査や手術を急いでいただいた主治医の先生方、親切な病棟の看護師さんにも感謝いたします。差し入れはハーゲンダッツがいいと思います。

ちなみに、今回「どこの病院がいいか」ということはほとんど考えずに地元の大学病院一択でした。そもそも歯科・口腔外科で大きい手術を行える施設は全国探してもあまり多くないです。技術的にもどこの病院がすごい、とかそういうこともあまりないと思います。画像での診断はかなり難しいので、セカンドオピニオンとかを考えても結果は変わらないと思いますし、結局病理学的にさっさと診断してもらって進行するまえに処置してもらうのが一番いいと思います。

トラックボールの設定をしたよ

こんにちは。

以前よりポインティングデバイスとしてトラックボールを使用しています。ずっと使っているのはLogitechのCordless Optical Trackmanというやつです。TM-400とかCT-100とかいう方が通りがいいかもしれません。残念ながら、だいぶくたびれてきてしまい(一応予備も持っているが)、他の良い製品がないかといろいろトライしています。

職場ではKensingtonのSlimblade trackballを使っていますが、まあまあです。

今回はElecomのHUGEというのがなんとなくCT-100に似ている気がしたので購入しました。が、どうにもこうにも使い物にならずしばらく押入れの肥やしになっていたという次第です。なんとかドライバを設定して使えるようになったので報告します。

HUGEはしっかりとしたパームレストがついており触った感じは良好です。ただし、パームレストに文字通り掌底をのっけると親指の先は自分の場合「進む◀」あたりに来てしまい、左クリックボタンに指を伸ばすにはかなりの親指の努力が必要です。なんとか指をのばすとしてもホイールあたりが限界で、左クリックが押せません。逆に左クリックに親指を合わせると手のひらをすぼめる感じになってしまい何かするまえからすでに疲労してしまいます。

右クリックとFn3は小指で操作することになるようで、スイッチの支点あたりを押さえることになりだいぶ小指の力が必要になります。Fn1-3についてはとくに何も割り当てなければ何もしなくていいので使わないとわりきればいいのでしょうが、12ボタン!とか言っている割に使い物にならないものが多いのはちょっとよくない。

自宅も職場もデュアルブートになっており、一つのOSで設定したのと同じことを別の環境でも設定しなければならずこれもまたよくない。が、もったいないので設定することとしました。

メインの環境はTensorflowをいじろうとしたのでubuntuなのです。あんまり大したことをやらないのでまあOSはなんでもいいのかな、ということでそのまま使っています。

Ubuntu 18.04RTSではマウスの設定は/usr/share/X11/xconf.d/の下にある40-libinput.confをいじることでできるようです。しかしながらそのファイルが存在せず困っていました。どうもlibinput-toolsというのを導入しないといけないようです。

# apt install libinput-tools

やったことはスクロールホイールのチルトに「戻る、進む」の設定になっていた8番、9番の設定をしたことと、もともとの戻るの8番を無効、9番を左クリックに、あとFn1をスクロールボタンにした、ということです。CT-100は人差し指にスクロールホイールがあり、親指の仕事は左クリックだけなのです。これがいいのですが、最近販売された人差し指タイプのトラックボールは親指の仕事がとっても多い。以下の行を40-libinput.confに追加しました。

Section “InputClass”
Identifier “ELECOM HUGE trackball”
MatchProduct “ELECOM TrackBall Mouse HUGE TrackBall”
Driver “libinput”
MatchIsPointer “on”
Option “Buttons” “12”
Option “ButtonMapping” “1 2 3 4 5 8 9 0 1 10 11 12”
Option “EmulateWheel” “True”
Option “EmulateWheelButton” “10”
Option “EmulateWheelTimeout” “0”
Option “ScrollMethod” “button”
Option “ScrollButton” “10”
EndSection

結果はまあまあです。元の左クリックは他の人がつかったときに困らないように残してあります。Bitraっていう小さいやつも買ったんですが、これも親指の仕事が多すぎるんですよね。

CT-100再販されないかな。

サイコンレビューの夢の続き- Hammerhead Karoo2

どうもProbikekitで購入できるようになったみたいですね、Karoo2。現時点では自分の夢の中での常用のサイコンになっています。いろいろ発展し続けておりますが、いいところも悪いところもあるというのが現状です。Twitterで感想を探している人を見かけたので、もう少し書いておきます。

Garminのがいいか、というのは、「みんな使ってるから長いものには巻かれたい」ということとGarmin watchなんかのwearableまで含めて全部Garmin、っていう誘惑に負けそうになっていることです。下に何点か書きましたが、「これGarminだったらできるんだけどなー」っていう要求水準の高いところであきらめないといけない、っていうことで、個人的には気に入ってますよー。

Pros

  • ストラバのセグメントを「お気に入り」にしとくとそのセグメント付近に来るともうすぐセグメントである、という表示が出て過去の自分との競争ができます。Garminにもあった機能と思いますが、あれはライバルとの比較じゃなかったかなと思います。最近自分はタイム短縮をがんばっているので、ちょっと面白い感じ。富士ヒルでも使ってみましたが最後のスノーシェードのところでコースアウト扱いになってしまいました。
  • ルートを設定しておけばGarminのclimb proみたいなのが出ます。トンネルのところでGPSが効かないと誤差が出るみたいで、峠の最後で20%とかいう表示が出ることがありました。
  • TSSや消費カロリーなんかはリアルタイムで表示できます。Consのとこも見てね。
  • 左右のペダリング効率、トルクなども表示できますが、おそらくPioneerのペダリングダイナミクスにはかなわないと思います(Assioma使用)。
  • スピード計が不安定だったのですが、最近のリリースでは安定していると思います。
  • Varia対応。
  • 地図が見やすい。日本語で表示されています。ナビも正確です。交番とか公衆トイレの場所もしっかり表示されます。先日はとんでもないダートを案内されることがありましたが、めったにそういうことはありません。
  • いまのとこ暴走したりすることはありません。
  • ヌルサクで動きます。
  • 日本語は基本的にどこのシチュエーションでもちゃんと表示されますが、UIの日本語化はされていないはずです。
  • アップデートは2週間ごとくらいに行われており、公式のforumでも中の人がちゃんと回答しており好感が持てます。
  • karoousers.org というサイトを最近発見しました。アプリのサイドロードなんかが詳しく書いてあります。
  • Di2の隠しスイッチとの連携ができるようになっています。 Cons参照。
  • Dashboardの機能がかなり追加されてTSSなどがみれるようになりました。

Cons

  • Androidなのにスクリーンショットの取り方がまだわかりません。いろいろ検索してもまだわかりません。(まだないそうだ)
  • デスクトップアプリ、スマホ連携ソフトについては機能があまりありません。上記のTSSなんかを見ようとしてもサイコンで再表示する方法しかないようです。StravaやGoldencheetah連携が必要と思います。でもStravaはTSS出ないし。
  • スマホ連携がbuggyでmessengerなんかの通知が来たり来なかったりします。本家で認識されているのでそのうち改善するかも。連携されないもんだと思って油断していると仕事のメールがじゃんじゃん入ってきます。日本語表示はちゃんとできますが、漢字が微妙に中華フォントを含んでいます。
  • 最近ラップ計測ができるようになりましたが、サーキットをぐるぐるするときなど、自動でラップ計算はしてくれません。上のセグメント機能で代替できるかもしれませんが、セグメント機能を使い出してからレースに出ていないので不明です。
  • 個人的な意見ですが数字に単位をつけてほしい。貧脚なので距離は10cm単位まで出してほしい。
  • 走ってる最中にレイアウトの編集ができなそう。あらかじめいっぱいレイアウトをつくっておけばいいんだけど。
  • ConnectIQみたいな専用アプリはないので、かっちょいいスクリーンとかのできあいのはいまのところない。
  • 2022/6/2のアップデートでShimano Di2との連携機能が大きく削除されました。おそらくHammerheadがSRAMに買収されたからと思います。

Unknown

  • たまにコンビニによった後パワーメータとのリンクがなくなりますが、サイコンとパワメのどっちが原因なのか不明です。勝手に直ったり一旦センサーoffにしたりするとすぐ直ります。
  • 壊れたらどうなるのかまだわかりません。
  • SIMカード入れるとどうなるのかまだ試してません。3Gのみ対応という話があります。夢の中なのでごめんなさい。
  • 同じく、Androidアプリをサイドロードできますが試してません。Consのところに書いたかっちょいいスクリーンとかは実現可能と思いますが。

何かあったら連絡ください。

サイコンレビューした夢をみた – Hammerhead Karoo2

はじめに

先日Coospoというところのサイコンをレビューしましたが、Hammerhead Karoo2というサイコンをレビューする夢を見ましたので、念写した内容も含めて記載します。

入手

なんでこんなものが家にあるの

公式サイト通販では売ってくれません。直接メールしましたがやはりダメであるとのこと。Far Eastの某島国に送ってくれる業者もいないようです。

価格

公式価格はUSD399で、アメリカ国内や、それぞれの販売地域なら送料は無料です。うらやましい。この値段だと、Garmin Edge 1030は十分にカモれますし、日本でセット価格でしか買えないEdge 830よりも安価です。

実物

サイクルコンピュータとしては大型の部類に入ります。ぱっと見はEdge 1030と同じくらいに見えます。液晶のサイズは1030より小さいですが、解像度は圧倒的にKaroo2のが勝ちです。マウントはKarooオリジナルで、Garminマウント互換のアダプタが付属します。ただし、このGarminコンパチブルマウントはかなり緩めなので、別途Oリングなどをつけて少しキツめにしてあげた方がいい、と公式のフォーラムに記載があります。そうしないと横のスイッチを押そうとしたときにマウントが回ってしまい、サイコンがすっ飛びかねません。

今回は試していませんが、nano SIMカードを挿入することができます。そうするとGoogle Mapなどから目的地の検索なんかも可能です。

デフォルトの状態では英語モードになっており、日本語入力はできませんが、サイコン自体は日本語の表示は可能です。Androidとしての機能も持っていますので、アプリを再度ロードして別途IMEなどを入れれば日本語入力も可能でしょう。

端的に言えば、これはサイコンに特化したスマホであります。ソフトウェアはAndroid 8 Oreoベースです。

いろいろ表示項目は選べます。デフォルトでは上記のような感じとなり、画面下半分はリアルタイムの地図表示になります。Edge 820からKaroo2に変更し(た夢をみまし)たが、古いクルマに初めてナビをつけたような、何か進化したような印象を受けました。

Stravaからのルートデータの読み込みも問題なく、ナビゲーション機能もGarminと同等以上に使用できます。少なくともEdge 820Jで何回かしてしまったコースアウトもKaroo2ではそんなこともなく林道までガイドしてくれました。名前のある道路など、日本語でちゃんと表示されました。Garmin EdgeのClimb proと同じような、これから行く先の登り勾配の程度なども表示されるのでなかなか便利です。

普段自分はパワーと左右の3秒間パワーバランス、ケイデンス、スピードその他を表示させています。似たようなパラメータが並びますので、数字に単位がつくといいなあ。

ANT+, BLEによるセンサーの認識も問題ありません。個人的にはこれがきっかけになりましたがVariaのリアレーダーまで表示できるので、ほんとうに便利です。現状のソフトウェアでは、回転数によるスピードメーターと速度の自動調整にバグがあるようで、GPSを利用するか手動調整をするように指示があります。手動で外径を入力することで距離の問題はでなくなりました。ソフトウェアのアップロードも月2回は行われ、比較的サポートも良いようです。

感想

これを常用する前はEdge 820を使用していました。Egde820ではタッチパネルの操作がもっさりしていて操作が通ったかよくわからない、ワンテンポ遅れる欠点があります。現行の830では改善していると思いますが、どうなのかわかりません。一方、EdgeシリーズはGarmin connectやヘルストラッカーと併用した場合の総合力はやはり最強と言わざるを得ません。

Hammerhead Karoo2については、雨の日やグローブ装着では操作がしづらいタッチパネルを補完するように物理キーがちゃんとあり、ストレスなく動作することはすばらしいと思います。

というわけで、Hammerhead Karoo2は単体では正直最強のサイコンと考えます。あえて欠点を記載すると以下の通り。これら欠点も多少は改善できていると思われますし、国内での販売が正直望まれます。

  • サイコンの機能としては問題ないが、Garmin connectなどの周辺アプリについてはGarminに一日の長がある
  • スピードセンサーの自動調整にまだバグがある(2021.9.23リリースのバージョンで改善したと書いてありますが、まだ確認してません)
  • たくさんの項目を表示できるが、単位が表示できないため表示位置を覚えないとなんの項目が表示されているか咄嗟に判断できないことがある
  • Garmin互換マウントがゆるい
  • EdgeにあるようなトレーニングメニューやFTP計測、VO2 max推計機能などがない
  • 国内での扱いがない

正直なところ、USD399に相当する価格で国内販売してほしいです。日本では技適の問題があるため、このレビューは夢の中身になりますが、 高級サイコン=Garminのアンチテーゼとなりうると感じました。

仮にこのサイコンがあまり流行らなくって物理的なデバイスの販売をあきらめたとしても、おそらくAndroidベースのソフトウェアサイコンとしてやっていけるんだろうと思いました。

サイコンレビュー CooSpo BC200

はじめに

こんにちは。

2020年春からロードバイクに乗り出しました。自転車を買えばお金はかからないのか、と思っていましたが軽量化パーツやらウェアやらいろいろお金がかかります。

購入時付属しないものとしては、いろいろなパラメータの測定・表示機能です。測定するにはそれぞれセンサーが必要ですし、それを表示するためのサイクルコンピュータ(サイコン)も必要となります。

乗り出してみて最低限ほしい表示項目は

  • スピード
  • ケイデンス

があり、さらに

  • 心拍数計
  • パワー計

などがあると自分のコンディションもわかっていいと思います。このあたり測定できれば最近のトレンドである電動変速と組み合わせてオートマチックトランスミッションができるんじゃないかと個人的には考えています。スピード計は最近はGPS内蔵のサイコンが増えているので、GPSデータから算出するのがトレンドのようです。GPSが搭載されているとあとでライドの結果をみていろいろ反省したりにやにやすることができるので、GPS機能も必須になるでしょう。GPS機能といえば、地図によるナビゲーションもあるとうれしいところです。

というわけで、今日はサイコンの話です。当初自分はXOSS G+というサイコンと、同じメーカーのスピードセンサー、ケイデンスセンサーを購入しました。今や実機がないのでそのレポートは後日行うとします。

今日は、とくに誘引なく購入したCooSpo BC200というサイコンのレビューを行います。

外観と箱

aliexpressで注文し、6000円ちょっとと記憶しています。日本語の記載された化粧箱に入っていて、文法的にも問題なさそうです。マウント器具一式と液晶保護のガラスフィルムが添付されており便利です(が、自分はGarminだろうとHammerheadだろうとフィルムなしで使っています)。

中身

サイズは大きいです。Garmin 1030と同じくらいでしょうか。マニュアルには66 x 88 x 20 mmと書いてあります。説明書は英語のみです。なお、販売者に問い合わせると日本語マニュアルのPDFを送ってくれるようです→公式サイトに日本語マニュアルのpdfがアップロードされました。

箱の中身。サイコン本体と片手持ちマウント、普通のマウント、USBケーブルと液晶保護ガラス、説明書。マウントはGarmin互換
箱の裏には日本語の説明もあります。
文章もとくに問題はないような
やっぱり助詞力の不足は否めない
2.4inch LCD screenの訳は謎

本体

電源を入れると普通に立ち上がります。

本体も日本語の選択はないので、英語を選択することになります。中国製ですが中国語の設定はなかったので、国際版を送っていただいたのでしょう。

本体にはUSB-MicroBの充電ポートがあります。ちょっと形が違いますがGarminマウントでそのまま装着可能でした。物理ボタンは4つで、スクリーンのタッチ操作はできません。どうせ手袋している環境だとタッチ操作は難しいのでそれは構いませんが、ボタンはやや重い(タクトスイッチか)ので運転しながらの操作は難しいかも。物理ボタンは左側がカーソル移動、右側は実行、キャンセルの機能を持ち、すべての機能がそこからアクセスできます。

バイク3台ごとにそれぞれのセンサーの登録ができるようで、センサーもBluetooth, ANT+両方に対応しています。手持ちのGarminのスマートウォッチの心拍計、XOSSのスピードセンサー、 自転車に付属しているパワーメーター+ケイデンス計も問題なく認識しているようです。認識は電波強度も出ますし、ANTやBluetoothのIDも出ますので、間違えて他人の心拍を見てトレーニングしてしまう愚は避けることができます。

年齢、性別、身長、体重を登録することで消費カロリーも計算してくれるようです。

衛星はGPSに加えBeidouとGlonassに対応していますが、自分ではGPSだけを拾うように設定しています。

運用

サイクリングを選択すると最初に位置情報を検索すべく待たされます。Amazonレビューでは衛星の受信が悪い、という記載がありますが、最初こそかなり待たされるもののその後は受信に失敗することはありませんでした。

* ファームウェアをアップデートしたあと再度使用してみたのですが、やはり最初の衛星捕捉にかなり時間がかかっている印象。それだけでなく、走行中にもGPS信号をロストしていることがあるようで、ひょっとすると使用に耐えない可能性があります。走っているのは少なくとも周囲に高層ビルなどない広い道路です。

そこから先はなんというか普通です。普通に使えます。雨が降っていても安心。回していないときなのでケイデンスとパワーが出ていませんが、他のサイコンと全く同じ値が表示されています。

ライド中(一部編集)

これ以上いじっていないのですが、データフィールドはデフォルトの9コマから変更できるようですし、パラメータもかなり多いようです。格安サイコンではパワー表示ができないものが多いですが、本機はちゃんとパワーメーターにも対応しているので、そこはポイントが高いです。

PC連携

アプリのCooSpoRideというのをインストールすることでスマホ上でstravaと連携したりすることができるようです。今回スマホアプリはまだ登録していません。USBケーブルで接続すると、fitファイルを直接取り出すことができ、それをstravaにアップロードすることは可能です。

また、本家ホームページでは新しいファームウェアがアップロードされていますが、これも圧縮ファイルを展開したものをコピーすることで簡単にアップデートすることができました。

なお、スマホアプリを入れないとタイムゾーンの変更はできないようです。

まとめ

パワー表示ができて表示桁数も多くてこのお値段ははっきりいってお得です。Amazonでも7,980円で800円引きで売ってますし、ブランドにこだわらないとか最初の1台とか予備とかStravaやってない人に無理やり登録させるとかにはいいのかもしれないです。

あえて欠点を上げるとすれば、機能の割にはでかいことがあげられます。Garmin Edge 1030と同じくらいのサイズなので、ナビゲーション機能があるとうれしいです。でもこの価格ですからそれは高望みというものでしょう。衛星捕捉がちゃんとできているか不明なので、ここはしばらく追試が必要と思われます。