カナダのプリペイドSIMではまったので情報を提供するよ

こんにちは。

昨日よりカナダ入りしています。Vancouver airport内はfree Wi-Fiが飛んでいました。

空港でSpeakoutというセブンイレブン系列のプリペイドSIMを購入してゴキゲンなスマホライフを送るつもりでしたが、いろいろハマったので傾向と対策を記載します。

まず空港のインフォメーションでは、

  • 「SIMカードどっかで売ってない?」
  • 「空港じゃ売ってないからダウンタウンで適当に探して 」

とばっさり斬られました。でも知っているのです。セブンイレブンでプリペイドSIMが買えることを。でもこれがサルの考え方であったことに後ほど気付きます。

  • 「ところでセブンイレブンどこ?」
  • 「1階にあるよ」

よし、ということで1階のセブンイレブンに行くとちゃんと売ってます。よしよし。

レジでSIMカードをくださいというと、なんか$50のデポジットがくっついてきました。多分デポジットは入らないからSIMだけくれ、って言うこともできたと思うけれどもこの時点でサル化しかかっていたのでそのままそれを購入。

サルの苦労話を書いてもいいんですが、ややこしいので要点を。結果的にはセブンイレブンのレジの横で簡単にできることでなく丸々1日かかりました。

  • SIMを入れ替えるに、自分の携帯にSpeakoutのAPNの登録を行う

カナダで売っているSIMフリーの携帯ならデフォルトでAPN情報が登録されているんだと思います。でも自分の携帯は日本で買ったものなので当然その登録はありません。SIM買ってからやりゃいいだろう、という話もあるのですがどうもSIMにAPN設定のロック機能が搭載されているらしく、SpeakoutのSIMを挿入したあとAPNの編集はできませんでした。

APN設定のページはここ(https://www.speakout7eleven.ca/faq)。ここの”Why isn’t my data working?”の中に設定項目があります。

Please ensure your phone is unlocked, you have a positive account balance and an active Data subscription by way of a 30 Day Value Plan or Add-on. Additionally, make sure your phone is programmed with the SpeakOut Wireless data settings:

  • APN: rogers-core-appl1.apn
  • APN type: default,supl,mms
  • Proxy: Not set
  • Port: Not set
  • Username: Not set
  • Password: Not set
  • Server: Not set
  • MMSC: http://mms.gprs.rogers.com
  • MMS Proxy: mmsproxy.rogers.com
  • MMS Port: 80
  • MCC: 302
  • MNC: 720
  • Authentication Type: Not set
  • APN Protocol: IPv4/IPv6
  • APN Roaming Protocol: IPV4/IPv6
  • Bearer: Unspecified
  • MVNO type: None

If you need assistance adding these settings into your phone, please contact your handset manufacturer.

そこはかとなく携帯の製造会社に責任転嫁しているあたり非常に憎たらしい。このあと必要なのは、

  • Speakout wireless(ここ)にアクセスしてSIMカードのアクティベート。もしネット環境があるならPCからやった方がいい。アクティベーション時にはSpeakoutのSIMを挿入しておくこと。

SIMのくっついているプラスチックカードに記載されている9桁のアクティベートコードと、携帯電話のIMEIコードを入力します。SMSで承認番号が届くのでそれを入力。

スマホ1台でこのサイトにアクセスしながらIMEIコードを見てそれを入力するのは難しいです。ちなみに *#06# に電話をかけるとIMEIコードを見ることができます。自分のスマホは裏にIMEIコードが張ってあったんでなんとかなったけど・・・

  • Speakoutのページから、契約したいプランを選択して契約する。

データ通信も当然アクティベートされるかと勘違いしていたのですが、最初の時点では電話番号のみ。もう一度Speakoutのページに行き、データ通信を契約しないといけません。契約が済むとプランアクティベートのためのSMS認証があって、そこで初めて通信ができるようになるというわけ。ちなみにデポジット額全部を契約の内容に充当できるわけでなく、数ドル残す必要があるようでした。デポジットで発行された12桁のPINコードが必要になります。

これで通信ができればOK。もしAPN設定ができないようなら、最初のところでフラグを立てわすれています。もう一度最初からやりなおしましょう。

Androidですが、APN設定の画面で

”Access point settings are not available for this user”

と出た場合これに相当します。

アメリカの安い携帯電話会社を紹介するよ

こんにちは。

日本でもdocomo, au, Softbank以外のMVNOといわれる携帯電話会社がかなりメジャーになってきていますね。私は昔からのiijユーザーなのでiijmioのMVNO SIMとauのガラケーの2台もちにしていました。

アメリカも大手キャリアであるverizon, AT&T, T-mobile, Sprintと、それらの電波を仕入れて小売りしているMVNO業者がたくさんあります。携帯電話のエリアカバーとしては上に並べた順番に広いようです。verizon, Sprintは音声通話にCDMA方式を使っていますが、AT&T, T-mobileはGSM方式を使っているといった違いがあり、それぞれのキャリアの携帯電話での互換性があまりありません。一方MNPはかなり簡単に行うことができ、お金もかかりません。

ちなみにアメリカでは着信側にも電話代がかかります。電話なんてそんなしないからいいよと思うかもしれませんが、公共サービスなんかで電話すると平気で10分以上待たされたりするので要注意です。たいていのアメリカ人は通話無制限のプランに申し込んでいるので問題ないのです。

LTE 6GB、通話・SMS使い放題のプランは大手3社はだいたい変わらず$45/月くらいです。複数回線で申し込んだり、オンラインで請求書を回してもらうようにするともう少し割引きになります。アメリカではLTEデータはちょっと高価なのと、いろいろなところにfree-WiFiが飛んでいるので、外で動画をみる趣味のない人はこれらの大手のプランではなく、もう少し節約することができます。

最初は私はT-mobileの$30/5GBプランというのに申し込んだのですが、このプランは消滅しました。渡米直後はやることが多く、しかもたいていは自宅のインターネット開通以前にやらなければならないので、5GBはさっさと最初の2週間くらいで使い果たしてしまいました。個人的なおすすめは以下の2社です。リンクはアフェリエイト先・・・ではありません。

どちらも「使う」分だけお金を払うプランです。SIMカードはそこらへんでは売ってませんが、無料またはきわめて安価に送ってもらえます。

US-mobileはT-mobileないしverizonのMVNOです。うちではUS-mobileは家族が主に使用しており、1回線あたり音声通話100分、SMS 300回、LTE 300MBの契約で月に$13とちょっとかかっています。ちょっといろいろ少ないですが、副作用として子供のスマホ中毒対策にもいいかもしれませんね。

TracfoneはAT&TのMVNOです。こちらは3ヶ月で音声通話180分、SMS 180回、LTE 180MBで$20弱かかります。データはこれだけだと全然足りないので、アドオンとして1GB $10のLTEを月に1回くらい購入して大体月あたり$17-18くらい。

はい、家族3人分合わせて大体月$50以下でなんとかしています。残りは外食にでも使いましょう。

契約に際してはBYOD(Bring Your Own Device)と言ってSIMフリーの携帯電話が必要になります。

この2社を含め、これらのMVNOの多くは国際電話ができなかったり、国際ローミングができなかったりするので、アメリカ国外に出たときは空港でその国の携帯電話会社といちいち契約する必要があり空港でのクエストの難易度がちょっと上がります。日本への国際電話に関してはSMARTalkというアプリで対応しています。こちらからは銀行やら税務署やら年金事務所やら公共機関に連絡する必要があり、LINEでよろしく、っていうわけにはいかないのです。

他にもMVNO業者はほんとうにたくさんあるので、いろいろチェックしたい人はbestMVNOのページをみると幸せになれるかも。

 

スマホの電池を交換したという話

私のスマートフォンはNexus6p(リンク先はgsmarena)というやつで、日本を出る前にgoogleから購入したものです。北米大陸とアジアでは使っている周波数バンドが全然違うので、日本とアメリカのどちらででもLTEネットワークが使える電話は実はあまり多くありません。現時点では、お金があるならiPhoneを買いましょう、というのが一番手っ取り早い解決策です。携帯電話のバンドの話は別のトピックで記載したいと思います。

で、その電話ですが1年半を過ぎたあたりからバッテリー残量が25%くらいから突然ゼロになる症状が頻発しました。ニューヨークの町中で道に迷っているときに突然電源が切れて遭難しそうになりました。

同様の症状の人はいっぱいいて、バッテリーの寿命がその原因であるとのことです。最近のスマートフォンによくある話でNexus6pもバッテリーの交換はそれほど簡単ではありません。さらにこの機種ではバッテリー自体の入手が難しい。

Nexus6pの製造元であるHuaweiに問い合わせてみたところ、電池交換にはおよそ21,200円かかるとのこと。パーツとしてのバッテリーの購入のみも不可能とのことでした。

Yahooオークションやらebayやらaliexpressやらをチェックしたところ、バッテリー自体はたくさん出品があります。Amazonにもたくさんありました。私はこれらの業者から適当に「本物」と銘打っているバッテリーを安く購入しました。

実際の交換作業は1時間かからずにすべて終了しました。ただしその直後からHDR+の画像の撮影やWi-FiとGPS同時使用での位置情報の確認など、重い負荷をかけると突然電源が落ちる状況が頻発するようになりました。どうも私の購入したものはknock-off、つまり偽物だったようです。この業者さんは良心的で、返品は不要かつ返金も速やかに行われました。

こちらが偽物

一回電源が落ちるとAC電源なり外部バッテリーに接続しないと復活しません。遊んでいるときではなくて真剣に必要なときに電源が落ちるため困ります。ネットの掲示板(ここ、xda-developers)ではかなり長大な議論がなされています。結局別のebayの業者(ここ)から別のバッテリーを購入したところ、やや高価でしたが今度は本物と思われるバッテリーが届きました。2度目のバッテリー交換はスマホの裏面を接着しているのりの接着力がよわっているせいか、かなり簡単でした。次に内部を見るときは裏ぶたごと購入した方がいいかもしれません。

こちらが本物と思われる電池

本物と偽物の違いは温度センサーの有無と、バッテリーから出ているケーブルの太さです。おそらくスマートフォンに負荷をかけたときにフラットケーブルの電流容量が足りず、電圧降下をおこして電源が落ちるのでしょう。偽物にはPSEマークがなく、KC certificationの番号の記載もありません。

このバッテリーを購入する前に画像だけを頼りにして海外からバッテリーを取り寄せたらそれも偽物で、返品しようとしたら税関で荷物がなくなってうやむやになったとか、日本で売っているサードパーティのバッテリーメーカーに問い合わせたら現行品はやはりフラットケーブルが細いものであると知らされたとか、いろいろこぼれ話があります。もし同じ機種を使っている人がいたら最初から信頼できるパーツを購入しましょう。もし街の修理業者さんにお願いするときは、不具合が生じた際の対応をあらかじめ決めてからにしたほうがいいと思います。