こんにちは。
JGC修行中の身なのでいろいろ海外に行ってます。まだ見たことのないところに行きたいので、全く行ったことのないフィリピンを選択しました。JALのプレミアムエコノミーとビジネスそれぞれが安いからということ、前回予定は立てたもののホテルの都合でキャンセルになってしまったからです。
ネットなりガイドブックなりをいろいろ見てみると、フィリピン、とくに首都のマニラはタクシーはぼったくるわ無理矢理ガイドがついてきてお金をふんだくるわ治安は悪いわ、空港ですら安全でなくって空港から市街へは公共交通機関がタクシーくらいしかないらしくって世界最悪だとか修羅の国だとか書きたい放題でした。フィリピンに行く人はだいたいセブ島とかにリゾートに行くらしい。今回は意識して日本のガイドブックは読まず、Kindle unlimitedに含まれるLonelyplanetを主にチェックしました。日本のガイドブック、見て楽しいんだけど旅行行かなくても完結しちゃいそうで。
治安は心配だけどまあ英語も通じるし、なんとかなるっしょ、とチケットを予約しました。「旅の指差し」のフィリピン語(タガログ語)も注文したんだけど無くしてしまいまた頼んだ。
チケットはいろいろ悩んだんですがビジネスクラスにしました。今後同じペースで海外に出れる保証はないので、今回の旅と、それに加え今後予定している出張でFOP 50000を達成です。前回サンディエゴに行ったときに帰りのフライトをやっぱりシアトル経由、って主張すればプレエコでも十分達成可能だったんですが・・・
JALのビジネスクラスごはん。肉にく。肉だとパン。ライスの組合せはないんだろうか。
Manilaはどちらかというとお買い物やホテルリゾートが中心らしいので、Viganという世界遺産の街に行こう、という旅程をたてました。
Vigan(ビガンとガイドブックには書いてあるけど、ヴィーガンと言った方が通じます)は首都マニラから約400Km北に位置する世界遺産の街です。なんでも第二次大戦中に日本軍が占領していたけれども、終戦時に焼き払われるのを守りきったということで昔の街並みが保存されています。さらっと書きましたが、いろいろな歴史があるので行く可能性のある人はちゃんと勉強していった方がいいです。
飛行機は安心のJALクオリティです。出発が遅れたけど定時に到着して助かった。他のエアラインのビジネスクラスに乗ったことはないけれども、日本のエアラインって過剰品質のような気がします。ビジネスマンに混じり「指差し」でフィリピン語を勉強しながら現地に向かいます。なんとか23時発のバスに間に合わせたいと思い、成田からはcheck-in luggageなしでバックパック1つでビジネスクラスに乗るというもったいないことをしました。
マニラ空港のTerminal 1ではあっけなく入国審査も終わり、税関でひっかかることもなく空港を出ることができました。お金はATMでクレジットカードの外貨キャッシングにしました。ついでに余っていたUSD20を窓口でペソに換えてもらいます。小銭がほしかったので。空港には売店とかもあまりなさそうで、必要なものは日本や機内で手に入れましょう。両替は成田でする必要はないと思います。
ATM machines at the arrival level in NAIA terminal 1
ターミナル1の税関を通ったあとの右側にATMが3台あり、ペソ引き出し放題です。左のATMをVISAカードで使いました。この右側にはMoney exchangerがあり外貨交換ができました。
わかりにくいが上の標識にGRAB TAXYは右って書いてある。
Grabはもうアカウントがありシンガポールやらタイやらで使っていたのでそのままスマホで車を呼びました。予想されていた空港でのタクシーの客引きはありませんでした。ニューヨークのJFKの方がひどかったと思います。
これからViganまで行きたいんだよ、ってドライバーに言ったらこの時間がトラフィック的には一番いいだろう、とのこと。日中は渋滞がひどいらしいです。Grabのドライバーの方は非常に親切で、バスターミナルの人にここで大丈夫かと確認してくれました。「くれぐれも荷物に気を付けてね」と言われ車を降ります。これが22時30分くらい。チケットも問題なく購入でき(777ペソ、1600円くらい)、バスの時間を聞くと23時ちょうどに発車とのこと。Facebook上の時刻表通りでした。待ち合い室はエアコン完備でトイレもあり、隣にはJolibeeもありなにも怖いものはありません。しかしながら、ここまでの道中はうすぐらい中たむろしている人がいっぱいいるところがあったりして、確かに治安はあまり良くなさそうでした。Pasay周辺はあまり治安がよくないらしい。
Viganには空路・陸路の2つの方法があります。空路は早いのですがViganには直接行けず、Viganからバスで2時間ほどのところにあるLaoag(ラワグ、というらしい。これも「らわーぐ」と発音)まで行き、そこからバスにのることになるのと、飛行機が一日一往復しかでておらず時間の優遇が効きません。一方バスは1時間に1本ほど出ているのですが、ManilaからViganまでは8から11時間ほどもかかります。今回は往路はバス、復路は飛行機を使用することにしました。
ネット上でも混乱があり情報が少ないので、ここで整理しておきます。
- Vigan行きのバスはPartasと他に数社が運行している。Partasのオフィシャルwebページはなく、Facebook上のページがそれに相当
- 日本人の考えるようなバスターミナルはなく、それぞれの会社が同じようなエリアに営業所を構えており、そこからバスに乗る
- 時刻表をwebに公表している業者はあまりない(!)
- Partasは時刻表を公表しているが、Facebook上の画像として載っており「これホントなの?」と思うくらいわかりにくい。公式のオンライン予約サイトはこちら。他にも予約できそうなサイトがいろいろあるが、不明。
- Vigan行きバスは、Partas社の場合PasayバスターミナルとCubaoバスターミナルから(いずれも地名)。空港に近いのはPasay。Cubaoまでは道路の状況によるがかかるときは1時間以上かかるらしい。
- Laoag行きのバスはもれなくViganを通る(らしい。未確認。でも地図みてもそれしか道がない)運転手に言えばViganで下ろしてくれると思う
- ちょっとググった結果以下の会社あたりはVigan便ないしがLaoag便があるらしい。
というくらい外国人にはやさしくないので、旅行前に辛うじて公式の情報が得られたPartasのバスを第一選択として旅程を組みました。成田17時過ぎのマニラ便はマニラ着9時半くらいです。空港からはPasay terminalが近くってFacebook上にある公式の時刻表だとVigan行きは23時、その次は午前4時発です。たぶん深夜0時発のLaoag行きがViganにも寄ると思うのですが確証はありませんでした。ViganのPartasバスターミナルにはLaoag行きが止まる、かつその発車時間が読めないとのことなので、たぶん正しいと思います。ちなみにPartas PasayバスターミナルにはJolibeeもあるし空調完備の待ち合いもあるので、ある程度待機はできそうでした。
バスは定刻通り発車。運賃は777ペソでした。途中2ヶ所くらい休憩がありました。トイレだけ済ませましたが、だいたい30分くらい止まっているようでした。停車時間を運転手に聞こうと思ったのですがさっさと降りてどっかに行ってました。休憩所には同じPartasのバスがいっぱい止まっているので、乗るときに間違えのないように。乗客はみんな全力で寝ています。自分も弾性ストッキングなど男子っぽくないものを装備しさっさと寝に入ります。飛行機の中では全力で起きているように努力し、バスの中では全力で眠るようにしたのですがあまり寝付けませんでした。バスはかなり飛ばします。途中からは高速道路がなくなって一般道路になりますが、片側1.5車線くらいの広い道なので追い越しなどには問題なさそうでした。
日本からマニラのフライトよりも長い時間をかけてViganに到着。時間は朝の6時過ぎ。次の12時のバスか4時のバスの方が何となくよかったようにも思えます。ただ今回はこの旅程が実現可能かどうかが問題で、非常食やら飲み物やらまで購入し、自分としてはけっこうな冒険のつもりだったのでなんとか到着してめでたしめでたしという感じでした。
同じ旅程を組むかた、空港でのんびりしてると間に合わない可能性があります。でも朝早くつきすぎるとそれはそれで困るので、マニラの深夜ライフを満喫するのも手かもしれません・・・・おすすめしないけど。
ネット上にはViganへの行き方の質問がいろいろ書いてあります。フィリピン人からすれば質問自体がちょっと了解不能なのかもしれません。多分彼ら的には、「PasayかCubaoのバスターミナルに行けばどこかの会社が24時間Ilcos Norte/Sur行きのバスが出てるから、それを拾えばいいんじゃない?」という感じなんだと思います。時刻表がはっきりしないのもその現れでしょう。
教訓
- タクシーでぼられたくないならGrabのアプリを入れておくのがマストです。ちゃんとクレジットカードを登録しておけば現金フリーで旅行者にとってはありがたい。
- 長距離バスターミナルというものはなく、長距離バスの会社がCubaoやらPasayあたりに何軒かある
- 朝早く着きすぎるとすることがないよ
つづきます。