つづきました。
奇美博物館に行く予定を立てていました。あんまり歩きたくなかったんだけど、やはり電車と歩きで行くのが一番早いらしい。
朝食は阿村牛肉湯というところ。小学生くらいの子が牛肉湯食べてそのまま原付の後ろにのって通学するところでした。
牛肉湯うまい。
奇美博物館は台南から各駅停車で1つ行ったところの保安というところにあります。駅舎は日本統治時代の建物だそうで、なんていうか昔懐かしい感じ。
奇美博物館はあまり日本のガイドブックにはないようです。奇美実業というところの創始者が開設した私設の博物館で、彫刻やストラディバリのコレクション、台湾独自種の動物のはく製などがたくさんあります。ものすごく広いところなので最低半日くらい取っておいた方がいいと思います。ちなみに台北の故宮博物館はツアーだと2時間くらいしかくれませんが、まる1日確保したほうがいいと思います。中は撮影禁止です。ロダンの「考える人」とかがいます。
奇美実業の創始者の許文龍氏は日本統治時代に台南にあった博物館を幼少の頃通い詰め、いろいろな知識を得たんだそうで、それを還元するという意味で博物館を開いたんだそうだ。
日本の電車感maxな帰りの電車。ちなみにレールゲージは日本と同じ。
度小月という擔仔麵の元祖となっているお店でお昼を食べました。お椀が小さいのですぐに空になっちゃいます。ちょっと観光客向けっぽい感じになっているのが残念でした。
国立台湾文学館。昔の台南州庁。このレンガ壁や基礎は昔のものを活用して趣深い建物になっていました。正直なところ展示品は読めないのでわからないのですが、こういった昔の建物を遺構としてでなくちゃんとリノベーションしていてうれしくなります。
基礎がこんなんだよ、とわざわざガラス張りにして展示している。
松竹當歸鴨のアヒル肉入り麺。うーんと悩んでいたら速攻で日本語のメニューが出てきた。これもおいしい。
大南門の大砲。
夜市では牡蠣オムレツやら臭豆腐やら食べました。
翌日ホテルをチェックアウトして高雄站に戻ってきました。
びっくりしたのは旧駅舎が保存されて博物館になっていること。
中は謎のキャラクターが案内してくれます。それだけではなく、ボランティアの人が常駐していてここになんでこの建物が置いてあるかを説明してくれます。この高雄駅舎は1940年につくられたもので、戦後も人々に愛されていたとのこと。確かに建物の内部は格調高く頑丈です。当時から動いていた大きい時計も展示してありました。
現在の高雄駅をつくる際に、古い駅舎を元の位置からひっぱってきて現在の場所に仮に置き、博物館としているとのこと。これを将来高雄駅が完成した際はシンボルとして中心に据えて入り口としたいとのことでした。
この話を聞いたとき、帰国間際の時間潰しのつもりがいたく感銘を受けてしまいここに来てほんとうに良かったと思いました。
台湾は台北+士林+九份のコンボもいいですが、南部の台湾の良さを身にしみた旅でした。