スマホの電池を交換したという話

私のスマートフォンはNexus6p(リンク先はgsmarena)というやつで、日本を出る前にgoogleから購入したものです。北米大陸とアジアでは使っている周波数バンドが全然違うので、日本とアメリカのどちらででもLTEネットワークが使える電話は実はあまり多くありません。現時点では、お金があるならiPhoneを買いましょう、というのが一番手っ取り早い解決策です。携帯電話のバンドの話は別のトピックで記載したいと思います。

で、その電話ですが1年半を過ぎたあたりからバッテリー残量が25%くらいから突然ゼロになる症状が頻発しました。ニューヨークの町中で道に迷っているときに突然電源が切れて遭難しそうになりました。

同様の症状の人はいっぱいいて、バッテリーの寿命がその原因であるとのことです。最近のスマートフォンによくある話でNexus6pもバッテリーの交換はそれほど簡単ではありません。さらにこの機種ではバッテリー自体の入手が難しい。

Nexus6pの製造元であるHuaweiに問い合わせてみたところ、電池交換にはおよそ21,200円かかるとのこと。パーツとしてのバッテリーの購入のみも不可能とのことでした。

Yahooオークションやらebayやらaliexpressやらをチェックしたところ、バッテリー自体はたくさん出品があります。Amazonにもたくさんありました。私はこれらの業者から適当に「本物」と銘打っているバッテリーを安く購入しました。

実際の交換作業は1時間かからずにすべて終了しました。ただしその直後からHDR+の画像の撮影やWi-FiとGPS同時使用での位置情報の確認など、重い負荷をかけると突然電源が落ちる状況が頻発するようになりました。どうも私の購入したものはknock-off、つまり偽物だったようです。この業者さんは良心的で、返品は不要かつ返金も速やかに行われました。

こちらが偽物

一回電源が落ちるとAC電源なり外部バッテリーに接続しないと復活しません。遊んでいるときではなくて真剣に必要なときに電源が落ちるため困ります。ネットの掲示板(ここ、xda-developers)ではかなり長大な議論がなされています。結局別のebayの業者(ここ)から別のバッテリーを購入したところ、やや高価でしたが今度は本物と思われるバッテリーが届きました。2度目のバッテリー交換はスマホの裏面を接着しているのりの接着力がよわっているせいか、かなり簡単でした。次に内部を見るときは裏ぶたごと購入した方がいいかもしれません。

こちらが本物と思われる電池

本物と偽物の違いは温度センサーの有無と、バッテリーから出ているケーブルの太さです。おそらくスマートフォンに負荷をかけたときにフラットケーブルの電流容量が足りず、電圧降下をおこして電源が落ちるのでしょう。偽物にはPSEマークがなく、KC certificationの番号の記載もありません。

このバッテリーを購入する前に画像だけを頼りにして海外からバッテリーを取り寄せたらそれも偽物で、返品しようとしたら税関で荷物がなくなってうやむやになったとか、日本で売っているサードパーティのバッテリーメーカーに問い合わせたら現行品はやはりフラットケーブルが細いものであると知らされたとか、いろいろこぼれ話があります。もし同じ機種を使っている人がいたら最初から信頼できるパーツを購入しましょう。もし街の修理業者さんにお願いするときは、不具合が生じた際の対応をあらかじめ決めてからにしたほうがいいと思います。

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